『いったん受けとめる習慣』が教えてくれた3つのコツ
はじめに
部下がなかなか思うように動いてくれない…
もっと主体的に動いて欲しい…
そんなイライラを一度は感じたことがあるリーダーやマネージャーのあなたに、
この本は是非おすすめです。
私は本書を通し『いったん受け止める習慣』が、
部下の主体性を引き出し、チームを劇的に変える鍵だと気づかされました。
では、この習慣を身につけるには、どんなことを実践すれば良いか、詳細を紐解いていきます。
①「有用性証明欲求」を抑える
部下の主体性を引き出すためには、
まず部下の発言に対し否定しないことです。
分かっていても、ついつい部下の意見を否定してしまう時ってありますよね。
これは「自分が正しいことを証明したい」という「有用性証明欲求」が原因です。
私も無意識のうちに、部下の意見に否定してしまっていることに気づかされました。
これを抑えるには:
- 相槌やオウム返し: 部下の話を否定せず、まずは「うん、うん」と受け止める。
- 建設的なフィードバック: 意見したい時は、まずポジティブな姿勢を示してから伝える。
このシンプルな習慣で、部下の意見を否定せず、相手を尊重する姿勢を見せることが大切です。
②相手の共感承認欲求を満たす
主体的に動いてもらうために覚えておきたいのが、【相手の共感承認欲求を満たす】です。
共感する姿勢を持つことで、部下の気持ちが満たされ、主体性が向上するとか。
上司に対し必ずしも完璧な回答を求めているわけではなく、ただ共感をしたもらいたいだけなんです。笑
これを理解しておくだけでも、相手の主体性を引き出し、信頼を得ることができそうですね。
③相手の立場に立って考える
とはいえ、育った世代や環境の異なる相手に共感するって難しいですよね。
それができたら苦労はしない。。。
相手も人間。
上辺だけの共感では逆に関係が悪化する可能性もあります。
そんな時に心掛けたいのが
【相手の立場に立って考える】です。
例えば、部下が取引先からクレームを受けたとします。
その際に、なぜそうなった?=whyではなく、
何が背景にあるのか?=whatで考えることです。
相手の立場に立って考えるとは、
問題そのものではなく、問題を引き起こした背景について理解することが重要です。
以前私はこんなことがありました。
「ある年、年賀状を丁寧に出したのに、後輩から返信が来なかったんです。
最初は『なんて失礼な!』と腹が立ちましたが、冷静になって彼の立場を想像しました。
彼は物心ついた頃からLINEで新年の挨拶を済ませる世代。
年賀状なんて、むしろ古風に感じるのかもしれません。
この気づきのおかげで、後輩と話す時に
『違い』を尊重する意識が芽生え、関係も少しずつ改善しました。」
このように、相手の行動そのものだけでなく、立場や背景について考えを巡らすと、
例え価値観が異なる相手に対しても、共感することができるのではないかと思います。
さいごに
『いったん受け止める習慣』は、チームの力を最大限に引き出すための必須スキルです。
まずは明日、部下の話を否定せずに聞いてみる―そんな小さな一歩から始めてみませんか?
本書を手に取れば、その具体的な方法がきっと見つかります。
皆様の職場での悩みが少しでも軽減できるよう、これからも情報発信してまいりますので、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
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